ゲストとして、被爆者の方に来ていただき、参加者もスタッフも全員で円になり座る。
何のお膳立てもない場で、ただただ聞かせていただく時間。
そして、気になることや自分の思うところを語り合う。
そんな場にスタッフとして加わる機会をいただいた。
一日目に尋ねた方は、ご自身の被爆体験を語ってくださった。
原爆が落ちた後は、
痛みや臭さなどに気づかないくらいの状況だった。
わけがわからないまま、ただ生きようと生きた。
そして生きて欲しいとまわりの子どもを助けた。
戦後、一生懸命に生きてきたこと。
生き抜くためにいろんなことをしてきたこと。
そんなことをひと通り話したあとに、
「ばかみたいよね」ぽつりと放たれたその言葉に胸がきゅっとなった。
そして、長い人生の中、語り部として自分の体験を語ることになったいきさつ
も聞かせていただいた。
最後、お孫さんの話や最近好きな曲などの話しになったときに
表情がぱっと明るくなった。
話を聴ききったあと、
感想を言おうとしたら、なぜか涙が出てきてそれを押さえることができなかった。
何が涙になったのか。
私が思い量ることなんて到底出来ないような凄まじい体験をされて
それは二度と思い出したくもないような出来事だったのに
それを語りつごうと決めたのはなぜだろう。
いったいなにがそうさせるのか。
そう決めたその方の強さを感じて、それが涙になったように思う。
話を聴ききることで、感じられることがある。
こんなふうに生きてきた、生きている大人がいるんだということを知ることができた。
そして同時に、「知らないままで、やり過ごしてきた」
そんな自分に気付き、そのことに愕然とした。
話を聞かせてもらうことで、その人の中にある景色が
わたしの中に入ってくる。
そのことで、わたしはより満ちてくる。見えているものが広がっていく。
それが人と出会うということなんだなと思った。
だから、わたしはもっとたくさんの人と出会っていきたい。
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